※ バラの手入れ方法
バラの植え付けの適期は、新苗の場合は4月下旬~6月上旬。
大苗は11~2月日当たりや風通し、水はけのよいところに元肥を十分すき込んで植えます。
12~2月頃に目的に応じた基本剪定を行います。その後、花の咲いた枝を3分の1くらい切り詰め、順次新梢を伸ばすようにします。
成長期の4~10月にかけては定期的に薬剤を散布します。
接ぎ木や剪定で切り取った枝をさし木などに利用できます。
★ さし木の方法
2~3月(春ざし)、6~7月(梅雨ざし)、9~10月上旬(秋ざし)が適期です。
春ざしには前年枝の充実した部分を、梅雨ざしと秋ざしには充実した新梢をさし穂に用います。
さし穂は10~15㎝に切り分け、小葉を2つ残して下葉を取り除きます。
基部を斜めに切ってさし床にさし、春ざしと秋ざしは暖かいところで、梅雨ざしは明るい日陰で、乾かさないように管理します。
① 充実した新梢を10~15㎝に切り分け小葉(5枚葉)を2つ残して下葉は取り除きます。
② 基部は斜めに切り取ります。
③ 明るい日陰で乾かさないように管理しましょう。
④ 梅雨時期が活着率が最も適しています。
★ 接ぎ木で殖やす方法
2~3月には、前年枝の充実した部分を用いて切り接ぎします。
6~9月には新梢つぎや芽接ぎをします。
台木には、ノバラの実生かさし木1~2年生の苗木を用いましょう。
● 切り接ぎ
① 台木を一旦堀りあげて細根を切ります。
② ノバラの実生かさし木1~2年生の苗を台木に用い切り接ぎします。
③ 接ぎ木と台木の形成層を密着させ、セルパラテープで固定しておきます。
★ 実生で台木を作る方法
ノバラを実生して台木に利用します。
秋に実が熟したら種子を採取します。
採り蒔きするか乾かないようにビニール袋等に入れて冷蔵庫に保存して2月下旬頃に蒔きましょう。
本葉が4~5枚出てきたら移植します。秋には台木に利用できます。
● 実生の方法
① 実が熟してきたら採取して果肉を洗い取り除きます。
② 種は採り蒔きにするか乾かさないように保存しておきます。
③ ピート製のポットに蒔くとそのまま移植できます。