※ ツツジ・サツキ (ツツジ科ツツジ属/常緑・落葉低木)
日本ではツツジの種類が非常に多く山ツツジやクルメツツジのような常緑性とレンゲツツジやミツバツツジのような落葉性のグループに分けられます。
サツキはツツジの一種で、一般に春に咲くのがツツジ、初夏に咲くのがサツキというように区別されます。
★ 手入れの仕方
植え付けは、常緑性のものは3~6月と9~11月が、落葉性は落葉期が適期です。植え場所は日当たりと水はけの良いところを選びます。
淺根性で酸性の土を好むところから、用土は鹿沼土やピートモスなどが最も適しています。 剪定は花が終わったらなるべく早く行います。遅れると花つきが悪くなります。
さし木が容易ですが、落葉性のレンゲツツジやミツバツツジ類は、さし木では発根しにくいので実生で殖やします。
★ さし木で殖やす方法
3月中旬~4月(春ざし)と6~7月(梅雨ざし)が適期です。
春ざしには充実した前年枝を用います。
梅雨ざしは充実した新梢を用います。
絞り花が咲く品種は絞り花が咲いた枝からさし穂を採ります。
8~10㎝くらいの長さに切り、葉を3分の1くらい取り除きます。
1時間くらい水あげしてからさし床にさします。
風雨が避けられる明るい日陰に置き、乾かさないように管理しましょう。
10~40日くらいで発根しますので、9月頃には移植出来るでしょう。
● さし木
① 充実した枝を8~10㎝に切り分け、3分の1くらい下葉を取る。
② 1時間くらい水あげします。
③ さし床は湿らせておきます。
④ さし床にハシなどで穴を開けてさし穂をさします。
⑤ 明るい日陰に置き乾かさないように管理し、夏の時期は必ず遮光するようにしましょう。
★ 実生で殖やす方法
10~11月頃、実が熟して茶色味を帯びて来たら採種します。
容器に入れて乾燥させると裂けて種がこぼれます。採り蒔きにするか、乾燥した状態で保存しておき、翌春の2~3月に蒔きます。
● 実生
① 実が茶色になったら裂ける前に採取し、乾燥させて種を取ります。
② 種は細かいので、古はがきなどにのせて少し高い所から蒔きます。
蒔き床には、水苔を細かくしたものかピートモスを入れます。
③ 苗が混みすぎていたら生育に合わせて間引きましょう。
※採り蒔きにしない時には、種は乾燥した状態で密閉容器に入れて保存しましょう。